水のコラム

美容ライターが綴る
水の健康・美容コラムです。

地球上の水は奇跡の存在

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地球上の水は全体質量のわずか0.03%

前回は、話題の「水素水」を科学的な視点から検証しました。水素水は、高度な技術で生産され、最先端の科学によってその優れたメカニズムの解明が進められている水です。そんな、いままでの「水」とは一線を画する新たな「水」の誕生に際して、今回は、自然界に存在する「水」について、今一度考えてみたいと思います。

地球の表面積の約7割は水で覆われている、という話を以前しました。その一方で、地球全体の質量から見ると、水はそのわずか0.03%に過ぎないのも事実です。太陽系の惑星のうち、外側にある天王星や海王星が質量の6〜7割を「氷」が占めていることと比べても、これは本当に微量な存在といえるでしょう。
そんな希少な存在が、「水」として惑星の表面に留まっているからこそ、地球にはこれほど多種多様な生命が生まれてきたわけですから、これはある種の奇跡と言えます。

 

引力と温度のバランスが水をもたらした

そんな奇跡的な環境が生まれた理由の一つは、まず、引力の大きさ。

地球は、水素、ヘリウム、水、二酸化炭素、岩石などが集まってできた惑星です。その引力は、軽い水素やヘリウムを地表に留めておくには小さ過ぎましたが、水(H2O)や炭酸ガス(CO2)を留めておくには十分です。引力の弱い水星や金星、火星では水も宇宙に飛び去ってしまい、木星や土星のように引力が大きいと、水素やヘリウムまで周囲に引き留めてしまいます。どちらの場合も、水が地表の大部分を占めることはできません。

二つ目の理由は、太陽との距離。地球表面の平均気温は、水が液体でいられる最適な温度を保っています。もっと太陽に近ければ水は水蒸気になって宇宙へと飛び去ってしまうし、太陽から遠過ぎては凍ってしまうでしょう。
地球上の水が、これほど多くの奇跡が重なって生まれたのだとわかってくると、もっと水を大切にしなければいけない、と感じますね。